通勤時間は何分が適正なのか?
採用する外国人材によって通勤距離や通勤方法について個別確認することが大原則
一般的には、通勤時間は短ければ短いほど良いです。通勤時間には時給は発生しません。そしてなによりも時間が消費されます。
地域や地方によっては通勤には特別に気をつかいましょう。
季節によって天候の移り変わりが厳しくなる通勤経路が予想される地域では、なおのこと近い方が良いです。
以前に私が関わっていた企業で通勤について外国人材とモメた事案がありました。
日本海側の地域で、勤務場所までの通勤手段を自転車にしていました。外国人材を住まわせていたのは自転車で勤務場所まで15分ほどの距離の場所です。冬になると雪が積もる地域で、自転車の運転も簡単ではありません。
雪道での自転車の運転に慣れていない東南アジア出身の外国人材が交通事故に巻き込まれたこともあり、受け入れ企業の方針で冬季の通勤には自転車を使わない方針が決定されました。自転車で15分の距離は、徒歩では30分以上かかってしまいます。さらに気温が低い中、雨などが降ってしまったとき一日の勤務が終わって疲れ果てた体で歩き続けるのは最悪です。
たまりかねた外国人材からの苦情と相談を受けて、受け入れ企業に通勤手段の見直しを申し入れしました。
その結果、受け入れ企業の社員の方が交代で自動車での送迎をすることになり事なきを得ました。
多くの外国人材は自動車免許や自動二輪の免許を持っていないです。
外国人材は免許を持っていない人が多いので、自転車や徒歩で勤務場所まで通勤をすることになります。雨や雪のとき、風が強い日のときに長距離や長時間を徒歩、または自転車で通勤するのは誰でも嫌です。毎日の負担が重くなればなるほど外国人材は離職や失踪をしてしまいます。日本人にとってみても当たり前に同じ受け方ではないでしょうか。
通勤時間の許容範囲は5分から10分ほど
やはり勤務場所から5分から10分ほどの場所に住環境を準備するのがいいと思います。
通勤時間は時給が発生しません。できるかぎり近い距離、短い時間で通勤できれば越したことはありません。
それでも会社から距離のある場所でしか住居が確保できなければ、、、
通勤手当の支給
どうしても住環境が勤務場所の近くて見つからない場合は通勤手当を支給するのも一つです。通勤時間がかかってしまったり通勤距離が長くなってしまったら通勤手当を支給することで不満を抑えられることもできます。
ただし日本人の感覚と照らし合わせても、あり得ない通勤手段や距離は外国人材にっても同じです。いくら条件がよくても通勤手段や時間を理由に敬遠されてしまう場合も少なくありません。
社内で送迎できる方法を考える
地域や場所によっては住環境を探すのが難しいと思います。
そんな時には、社内の人間で送迎をする方法を考えるのも手段の一つです。徒歩や自転車で時間がかかっても自動車だと一瞬です。
社内の人間が住んでいる場所から逆算して外国人材の住環境を準備するのもいいかもしれません。
お弁当や賄い
このアイデアは弊社で働いている外国人社員のアイデアです。
日本は食費が高いです。お米や野菜そして果物は本当に高いです。そして多くの外国人材は自炊する人が多いです。
勤務が終わり帰宅すると、まずは晩ご飯の準備をしてシャワーを浴びます。そして晩ご飯を食べたら食器を片付けて皿洗いをしてから翌日の弁当の準備をします。
食事に要する時間は1時間から2時間ほどです。食事に投下する時間は実は多く、さらに負担だと感じている外国人材は多いです。
福利厚生面で食事の支給や補助などあると満足度を高める効果が期待できます。
外国人材の住環境は勤務場所から何分の場所がいいのかについて記事にまとめました。
個別に外国人材に確認をするのが大前提ですが、一般的には勤務場所から5分から10分ほど、勤務距離が短い場所が好ましいです。
地域によっては、どうしても部屋を探すことが難しい場所もあります。そんな時には通勤手当や通勤サポートの見直し、さらには食事の支給なども有効です。ぜひお試しください。